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Channel: 臨床栄養士のひとり言
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第1447回 ヒスタミンの分解を考える

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今年も夏が猛暑日が津吹田ため、今シーズンの花粉飛散量は大量であることが予想されます。
ここで注目されるのがヒスタミンです。
ヒスタミンはアレルギー物質ではありません。確かにヒスタミンの性質から、アレルギー症状を引き起こすことはあっても、アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン=たんぱく質)ではありません。
このヒスタミン、決して花粉症、ダニ、ハウスダスト、食材のアレルギー物質だけに反応するのではなく、ヒスタミンという化学物質そのものに不耐性を持つ原因による様々な症状が、アメリカを中心に確認されるようになり、「ヒスタミン不耐性」という症状が動物だけでなく人の臨床実験によっても確認されてきました。
私が行っている栄養カウンセリングで対応するクライアントの中にも、このヒスタミン不耐性が買う人された人が見られるようになってきました。
日本ではあまり馴染みのないヒスタミン不耐性について、以前継続テーマで紹介していますので参考にしてください。。

ヒスタミンは人間の体内で作られる化学物質ですが、不要になったヒスタミンは、同じく人間の体内で合成するヒスタミン分解酵素(DAO:Diamine Oxidase)によって分解され、ヒスタミンは失活してヒスタミンの影響がなくなります。アメリカやカナダの研究報告では、現代の慢性症状の背景に、このヒスタミンを分解する酵素DAOが十分に体内でつくることができないことによることが原因である可能性が確認され始めています。

ヒスタミンは熱、酸、紫外線では分解ができないので、DAOが不足している場合には、ヒスタミンの影響が長引き、慢性化する可能性が高くなります。

今回はこのDAOを外部から補充して、不必要なヒスタミンの分解wp促進し、ヒスタミンの影響による症状を抑えることが可能な食材を紹介します。
その食材は日本全国、いずこのスーパ^マーケットの野菜売り場では見かけることができる「豆苗」です
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豆苗はエンソウ豆を発芽させたスオウラウトですが、エンドウ豆が発芽をする際に作りさす酵素の1つがDAOで、成長過程の細胞壁の成長促進のために機能する物質です。
私の中のいいアメリカ人の栄養療法医師は、片頭痛やアレルギー性症状(鼻炎、じんましんなど)が長引く患者さんに対する食事アドバイスで、毎朝30-50gの豆苗を生のままサラダで食べる、またはジューサーでりんごと一緒にスムージー風ジュースにして飲むように勧めています。
中華料理のメニューで。豆苗とニンニクの炒め物は職が進むメニューですが、DAOは酵素なので、熱には弱いため、豆苗を加熱することによってDAOが失活する可能性がたかくなるため、豆苗は必ず生で食べていただくことがポイントです。
これから花粉症のシーズンが目前ですので、今から予防のためにヒスタミンとうまく付き合う方法を考えてみることもいいのではないでしょうか。 お薬で使用する抗ヒスタミン剤ではなく、自分の力で不必要なヒスタミンの分解を促進するため、ヒスタミン分解酵素DAOを合成するために必要な、ビタミンB6、マグネシウム、亜鉛などを意識して吸収促進することと同時に、豆苗の機能性によってナチュラルにヒスタミンの影響を改善することを考えてみてください。

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