今年の7月以降、栄養カウンセリングを行っている2つの施設で、副腎疲労、女性ホルモンにかかわる症状、うつ様症状などの背景に、銅の関与が考えられるクライアントに遭遇することが多く、積極的に銅のステータスに注目してきました。日本では銅については注目されることは少ないですが、現代人を悩ます慢性症状の背景に、想像以上に銅がかかわっていることがわかります。
ということで今日はミネラルの銅についてです。
銅は人間の体には不可欠な必須の元素で、70kgの成人では体内に約80mgの銅が蓄積されていて、その3分の1が筋肉に、残りが他の組織および体液に存在しています。銅は鉄が働くために必要であるため、血液(赤血球)を構成するヘモグロビン合成には不可欠です。体内の銅は多くのタンパク質と結合した形で存在していて、セルロプラスミン、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)のほか、水銀や鉛などの重金属と結合して体外に排泄をしてくれる金属タンパク質(メタロチオネイン)も銅が構成するものです。
銅の主な働き
•鉄の吸収促進
•タンパク合成に関与
•ビタミンCの吸収を助ける
•RNA産生における重要な因子
•ミエリン産生に重要
•甲状腺刺激ホルモン(TSH)の合成に不可欠
銅はアミノ酸と結合し胃・十二指腸からの吸収が促進されます。成人では食品に含まれている銅の約56%が吸収され、主に胆汁を介して排泄されます。
銅と片頭痛は深くかかわっています。
片頭痛と言えばチラミンという物質の名前がよく登場します。チラミンはアミノ酸が作る代謝産物で、チーズ、ワイン、ビール、酵母、鶏の肝臓、ワイン、酢漬けニシン、チョコレート(カカオ)などの食材に多く含まれていて、チラミンが血管の拡張(収縮と拡張)を誘導することで片頭痛が起こるといわれています。
このチラミンは銅が結合してつくらている酵素のモノアミンオキシダーゼ(MAO)によって分解され活性を失います。言い換えればMAOが不足しているとチラミンが体内(血液中)に増加し、血管の拡張を引き起こし片頭痛が起きやすくなります。つまり銅が不足することによって片頭痛の原因と考えられているチアミンの蓄積を増長させてしまうことになるわけです。
片頭痛の改善を考える場合には、チラミンの含まれる食材のことだけでなく、銅についても考えてみると改善の効果はあがるでしょう。
ということで今日はミネラルの銅についてです。
銅は人間の体には不可欠な必須の元素で、70kgの成人では体内に約80mgの銅が蓄積されていて、その3分の1が筋肉に、残りが他の組織および体液に存在しています。銅は鉄が働くために必要であるため、血液(赤血球)を構成するヘモグロビン合成には不可欠です。体内の銅は多くのタンパク質と結合した形で存在していて、セルロプラスミン、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)のほか、水銀や鉛などの重金属と結合して体外に排泄をしてくれる金属タンパク質(メタロチオネイン)も銅が構成するものです。
銅の主な働き
•鉄の吸収促進
•タンパク合成に関与
•ビタミンCの吸収を助ける
•RNA産生における重要な因子
•ミエリン産生に重要
•甲状腺刺激ホルモン(TSH)の合成に不可欠
銅はアミノ酸と結合し胃・十二指腸からの吸収が促進されます。成人では食品に含まれている銅の約56%が吸収され、主に胆汁を介して排泄されます。
銅と片頭痛は深くかかわっています。
片頭痛と言えばチラミンという物質の名前がよく登場します。チラミンはアミノ酸が作る代謝産物で、チーズ、ワイン、ビール、酵母、鶏の肝臓、ワイン、酢漬けニシン、チョコレート(カカオ)などの食材に多く含まれていて、チラミンが血管の拡張(収縮と拡張)を誘導することで片頭痛が起こるといわれています。
このチラミンは銅が結合してつくらている酵素のモノアミンオキシダーゼ(MAO)によって分解され活性を失います。言い換えればMAOが不足しているとチラミンが体内(血液中)に増加し、血管の拡張を引き起こし片頭痛が起きやすくなります。つまり銅が不足することによって片頭痛の原因と考えられているチアミンの蓄積を増長させてしまうことになるわけです。
片頭痛の改善を考える場合には、チラミンの含まれる食材のことだけでなく、銅についても考えてみると改善の効果はあがるでしょう。